同じ速さのスケール練習

スケール練習もただ指を動かすだけではあまり効果が得られません。曲を演奏する上では正確なリズム(速さ)で演奏できるかが重要だからです。

下記スケールの「A」は1音あたり0.25秒になるので、全て同じ速度での演奏になります。
※1拍の長さ(秒数)は60÷テンポ数で計算できます。

  • テンポ120で8分音符(1拍0.5秒÷2=0.25秒)
  • テンポ60で16分音符(1拍1秒÷4=0.25秒)
  • テンポ80で3連符(1拍0.75秒÷3=0.25秒)
  • テンポ40で6連符(1拍1.5秒÷6=0.25秒)

「A」が全て同じような感じで演奏出来たのならば問題ありませんが、「走る」などといった問題がある場合はしっかりと拍を聞く練習を行うようにします。運指だけではなく、速度キープを出来るかどうかのチェックになります。

さて、ここからリズムを1段階レベルアップさせるためには「B」のようにタンギングのコントロールを行ってみてください。
拍ごとにタンギングを入れるだけでリズムをキープするための練習になります。このような練習は運指を考えすぎているとメトロノームが聞こえなくなるので、運指を考えなくても出来る→拍を聞くというようにしていかないとなかなか出来ません。

さらにレベルアップさせるために、「C」のように半音階にしてみると更に効果的です。半音階も運指練習としてだけではなく、しっかりとキープしてみるようにしてみます。

もちろんここからスケール下降や他のキーでのスケール練習も行ってみるようにします。
スケールの速度をキープできるようにしてみましょう。

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3度音程と3連符の組み合わせ

3度音程などのアルペジオ練習はサックスに限らずよく行われる基礎練習です。
この3度音程を少し変化させてみたのが下記のような練習方法です。

通常の3度音程も3連符にするだけで難易度が激変します。
同様に、3音でのアルペジオも8分音符に変えてみるやり方もあります。

このように音符の数と拍数が異なるものを「ポリリズム」と呼びます。サックスは運指も音も考える必要があるので、このような音符も同時に考えることが苦手な楽器です。

そこでこのようなスケール練習を行ってみます。

A〜Cは基本練習ですが、D以降では小節によって音数を変えています。
ここまで来ると「4拍/1小節」ということまで考えるので更に難易度は上がります。
しかし、アドリブなどでこのようなフレーズを入れることが出来るようになるとフレーズだらけの指練習に聞こえるようなソロから脱却できることが出来ます。

E♭管では枯葉やモリタートなどのカラオケを使い、このまま演奏出来るようになってくるとこの「運指」「音」「拍」「小節」などを感じやすくなります。

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メジャースケールに半音階を混ぜる

Cメジャースケールと言われると普通は「ドレミファソラシド」のことです。

しかし、ジャズのアドリブの場合は「ドレミファソラシド」以外の音もメジャースケールで使用します。例えば「Imaj7で使用するスケールはイオニアンスケール」というのはジャズのアドリブ理論では最低限の知識です。しかし、その7音だけではなかなかかっこよくならないです。

そこで登場するのがパッシングトーン、つまり半音階です。

この半音階ですが、ルールがあります。それが表拍はスケールの音を使うということです。つまり裏拍のみ半音階の音を足すということです。

半音階を1つ足すと譜面のA、もしくはBのパターンを作ることが出来ます。これを使うだけでもメジャースケールにバリエーションが出来ます。
さらにA’、B’では半音階を2つ混ぜたスケールにしており、Cでは3つ以上の半音階を混ぜています。

表拍のみスケール音を使用しているので、メジャースケールとして聞こえます。つまり、メジャースケール扱いです。
これらのスケールには名称がありません(あるかもしれませんが自分は知りません)。

もちろんメジャースケールとして使えるので始まりの音を変えるだけで、Cイオニアン、Dドリアン、Eフリジアン、Fリディアン、Gミクソリディアン、Aエオリアン、Bロクリアンとしても使えます。

スケールの幅を広げるだけで、ジャズのアドリブの幅も広がります。

参考までにブルースの譜例も一つ掲載しておきます。

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メジャースケール&マイナースケール

読譜の弱点は運指の弱点でもあります。前回の記事(マイナースケール)でも書きましたが、臨時記号は特にその弱点が顕著に表れます。

ここではそのメジャースケールとマイナースケールを混ぜたものをやってみます。

1段目がメジャースケールで上昇、マイナースケールで下降。
2段目はマイナースケールで上昇、メジャースケールで下降。
3段目、4段目は2オクターブでそれをやってみます。

「A」はEメジャースケールとEマイナースケールの組み合わせです。Eメジャースケールは調号4つ(ファ、ド、ソ、レ)からEマイナースケールの調号1つ(ファ)への変化をしっかりと考えてみましょう。

「B」は半音下げたE♭キーです。E♭メジャーは調号3つ(シ、ミ、ラ)ですが、E♭マイナーは調号6つ(シ、ミ、ラ、レ、ソ、ド)になります。特にサックスは「ソ♭」や「ド♭」を苦手とする場合が多いので、このキーの変化になれてみましょう。

譜例は全て「ミファソラシドレミ」ですが、難易度が一気に変わります。ただ単純にスケールを上昇下降するだけでは曲で使われることもなく、単なる指体操でしかありません。しっかりと考えることが大事になります。

ここでは「E」というキーしか記載していませんが、「A」のキーも難しいので挑戦してみましょう。A♭はファ♭まで出るのですご~く難しいです。

ちなみに、ジャズのスタンダードではこのメジャーキーとマイナーキーが交互に入る曲はたくさんあります。酒バラの冒頭部分や、グリーン・ドルフィン・ストリートなどなど。サブドミナントマイナーなどが使われる場合はこのマイナーキーとメジャーキーという、同主調の変化がつかわれています。

 

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12キーのマイナースケールと異名同音の練習

以前練習時に欠かさず行なっているスケール練習というのを書きましたが、今回はその応用でナチュラル・マイナー・スケールで書いています。

マイナースケールでも基本的にはメジャースケールと同じ運指なので、運指の難易度はさほど変わりません。しかし、マイナースケールに変えると異名同音の問題が出てきます。異名同音とはラ#/シ♭といった同じ音だけど違う読み方をする音のことです。

サックスではこの異名同音には苦戦します。サックスでミスが多いのはほぼ臨時記号の時なので。

ジャズは半音階が多く、それに合わせて臨時記号も多くなります。さらにコピー譜などを見るとわかりますが、#と♭が同じ小節内に混同することも多いです。もちろんこれには意味があり、スケールで使われる調合に関係していることがほとんどです。

つまりスケールを運指で覚えている状態では自由なアドリブ演奏はもちろん、演奏ミスから解放されません。

下記のスケール譜はあえて音階名(臨時記号は書いていません)を記載しています。音符と音階名をしっかりと結びつけるようにしてみます。サックスの場合はソ♭が苦手ですが、その他にもファ♭やド♭、ダブルフラットは特に言い換えないようにしておきましょう。

メジャースケールをやったあとにこれを行うとさらに効果的ですね。もちろん他にもハーモニックマイナースケール、メロディックマイナースケール、ドリアンなどもやってみるといいでしょう。

 

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3連符のアクセント練習

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3連符の正確な演奏はなかなか難しいです。どうしても16分音符気味なリズムになりがちです。その曖昧なリズムの克服だけでなく、よりメロディアスに聞かせる練習方法です。

メロディーは高音が強く、低音が弱くなる性質があります(もちろんそれを敢えて裏切るように作ることもありますが)。それを応用し、3連符の高音時にアクセントを付けてスケール練習をしてみます。

上記はGメジャースケールの応用です。
3連符の中で、Aは3番目、Bは2番目、Cは3番目を1番高くしてありますので、そこにアクセント(タンギング)を付けるようにしてみてください。もちろんアクセント記号が付いていない所にタンギングは不要です。

すべての音が均等な長さ(正確なリズム)になればOKです。

このようなパターンはジャズなど、ポピュラー系では頻繁に使用されます。

 

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続いて上記は3連符+8分音符です。3連符にアクセントをつけると8分音符の長さが急に曖昧になります。正確に3連符と8分音符を切り替えることが出来るよになると大丈夫です。

特にジャズの場合はこのようなリズムの場合、ハネてしまいがちです。しっかりと3連符と8分音符の違いを出せるようにしましょう。

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半音階+アルペジオ練習

半音階+アルペジオはジャズフレーズの定番とも言える形。しかし、これが弱点になっている場合は多いはず。
これは半音階、アルペジオを別々に練習していることも原因の一つです。

そこで半音階+アルペジオを組み合わせた練習を行ってみます。

半音階アルペジオ-1

半音階2拍、アルペジオ2拍で上昇&下降を交互に行っています。
まずはこの基本形をスムーズに、間違えずに演奏できるようにしてみましょう。

また、上記のようなフレーズはジャズでは頻繁に出てくる形ですが、テンポの遅い演奏では出てきません。つまり、技術的な向上も演奏する速さも重要になります。目標は120で16分音符で演奏できることです(譜面通りの場合は240)。

 

注意:半音階といっても表拍に臨時記号が出る音の場合は少し変更が必要になります。

半音階アルペジオ-2

C、Dは応用技です。Aのパターンの始める位置をずらしています。これだけでも印象は異なり、難易度も変わってきます。正確に速く演奏できるようにしましょう。

アドリブとして使い物になるようにするためには、これらの組み合わせの法則を頭に叩き込み譜面を見ずに演奏できるようにしてみましょう。

 

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インターバルトレーニング

インターバルトレーニング

上の段が3度インターバルの練習で、徐々にインターバル(音程)の差を広げていきます。
定番練習の一つですが、これを楽譜を見ずにやっていきます。すると難易度が急激に上がるはずです。

特に幼少期にピアノをやっていた人などは音程差が広がれば広がるほど苦手となっています。
考えられる理由が、この練習は視覚的な演奏方法が使えないからです。他の弦楽器や鍵盤楽器はこの場合、視覚的に「この位置を抑えればいい」と捉えることが出来ます。しかし、管楽器は視覚的に捉えることが出来ない楽器なので、しっかりと頭の中で音階名を考える必要があるからです。

さらに難しくなる原因として「音感」も邪魔をします。音感というものはもちろん重要です。3度音程は歌いやすく、ピッチも崩さないように歌うことが簡単です。しかし、5度音程や6度音程といったようにインターバルを広げていくとしっかりリズムを崩さずに正確な音程で歌い切ることはかなり難しいです。歌えない→音が分からない→指が動かないとなっていきます。
実際にレッスンなどで見ていても、音感がある人ができなく、逆にない人のほうがスムーズにできるケースが多いです。

音感に頼る演奏も大事ですが、音感を鍛える、思い込みを捨てるという意味のスケール練習方法でもあると思って下さい。

しかし、7度音程は音感の有無関係なしに難しいないようです。とくにオクターブキーの動きに注意してみてください。一見難易度が低そうに見えますが、そんなことはありません。
例えば「ドシレド」となった時に「2度下にいって高い方に変える」となると「下に行く→高い方に上げる」という2段階の思考回路になっています。速くするためには「7度音程」1段階の思考回路に慣れる必要があります。

運指と思考を同時に鍛える練習方法です。

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4音グループを使用したCメジャースケール練習

4音_1

4音_2

4音_3

メジャースケールもただ単純に上昇下降を繰り返しているだけではあまり練習になりません。そこで、スケール練習にも一捻り加えてみます。
上記の譜面は4音グループで上昇、下降しているものを10種類作ってみました。この4音グループの法則性を理解し、楽譜を見ずに練習することに意味があります。

スケール練習は「速くやる」「正確にやる」というのも目的ですが、そこに「考える」というものを足しています。法則性を理解するということは読譜力の向上や運指技術の向上にもなります。音階を考えるだけでも指は速くなります。楽譜を見ないでやってみてください。

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I’ll Close My Eyesコード進行でのソロ例

I’ll Close My Eyesのコード進行(B♭)でのソロ例です。

跳躍音程を少なめにし、比較的簡単にしてあります。
F#からFナチュラルの動きがこの曲はポイントですので、そこを意識してやってみるといいでしょう。

i'll_close_my_eyes

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クロスフィンガリングとオクターブキーの練習

クロスフィンガリングとオクターブキーの練習としてサックスの弱点運指です。
リピートマークが付いていますが、1回とは限らず複数回リピートしてみてください。

上部は「ソシド・ソシレ」の組み合わせ、下部は「ラシド・ラシレ」の組み合わせです。

クロスフィンガリングとオク

スピードを上げれば上げるほど難易度が高くなってきますが、「シ↔ド」というクロスフィンガリングの他に、オクターブキーもスムーズに動くかどうかというチェックもできます。

また、「ソ↔レ」という運指も難しいのが分かります。冷静に考えるとソレは難易度の高い運指ではありません。しかし、クロスフィンガリングやオクターブキーの運指と併用すると「何か他にも指を動かさなければいけないのでは?」という余分な悩みが出てきます。そこから不必要な動きが出てくるので、走るという問題も出てきます。

正確に速く!!

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3度3連符練習

Eマイナースケール(Gメジャースケール)で3連符で3度音程を使用する練習です。

3度3連符練習
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1番の3度音程×3音での練習はアルペジオ練習として定番中の定番とも言える練習です。まずはこの1番をメトロノームを利用して確実にできるようにします。

その後に2番です。この練習も3度音程のスケール練習として定番です。しかし、リズムは通常は8分音符で演奏するので、応用練習です。3連符にするとスラーの切れる場所がずれていく、いわゆるポリリズムになるので8分音符に比べて難易度が一気にあがります。

そして最後に3番の複合です。前半の2拍が3音、後半の2拍が2音で作られています。
1番は定番練習、2番は応用練習の複合スケールです。「普通」から「応用」へ変化する対応力を身につけるリズムとスケールの複合練習になります。

「普通」は聴く方にも安心感を与えることが出来ますが、それだけでは面白さに欠けるというデメリットもあります。そこで、しっかりとした別の法則を混ぜることで変化=面白さを与える方法です。

ハーモニックマイナースケール練習(3連符アルペジオ強化)

ハーモニックマイナーのスケール練習です。

どのスケールもそうですが、単なる指練習になっているのではあまり意味がありません。スケールは運指練習というよりも、調号(♭や#の位置)を覚えて使えるようにする意味のほうが重要です。
そこでDハーモニックマイナースケールで練習してみます。

ハーモニックマイナーの覚え方は「メジャースケールから3度と6度を半音下げたもの」として自分は覚えています。「ナチュラルマイナースケールから7度を上げたもの」とはあまり考えていません。

そのハーモニックマイナーで3度アルペジオを3連符で練習してみます。いわゆる定番練習です。

そして慣れてきた後に3連符の3番目の音を1音上げてみます。一気に難しさが上がります。
これが指で覚えるのではなく、使えるための練習方法です。慣れたことをひたすら行うのも大切かもしれませんが、頭を使って考える練習を必ず行うようにします。結果、「慣れたこと」に対する理解がより深まるからです。

Dハーモニックマイナー練習

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ちなみに、ジャズの応用としてこれはよく使います。テンポ140くらいだと3連符は必須です。このスケールをA7のところで使うとAミクソリディアン♭9 ♭13(ハーモニックマイナー・パーフェクト5th・ビロウ)というスケールになります。ビバップの定番スケールなので、よく使用されます。

On Green Dolphin Streetコード進行で3連符練習

グリーンドルフィンのコード進行で3連符の練習です。
Swingと3連符の違いの練習を以前書きましたが、今度はそれを実際のアドリブに当てはめてみたものです。

テンポは140くらいを想定しています。
あえて3連符をたくさん入れています。その3連符の後の8分音符をどのように演奏するかが重要です。そのまま3連符のノリでタッタタッタと進むのではなく、明らかに8分音符のリズムに変えたという意識を持つだけで変わります。もちろん裏拍タンギングも忘れずに行いましょう!

greendolphin

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ペンタトニックスケール練習(ブルーノート強化)

ペンタトニックは上昇下降だけでもメロディーを作りやすく、ファンクやポップスでの演奏には必要不可欠なスケールの1つです。

前回書いたマイナーペンタトニックの応用編です。

前半は前回の続きの下降スケールです。

後半はブルーノート(♭5thの音。ここではCの音)を強調した跳躍スケール練習です。
普通の5度に跳躍するのか、それともブルーノートに跳躍するのかの違いで雰囲気も変わります。

実際の演奏はどちらを使っても大丈夫ですが、ブルーノートへの跳躍はよりブルージーな雰囲気が出ます。
マイナーペンタトニックの練

マイナーペンタト-2

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上昇+下降ペンタトニックスケール練習

ペンタトニックは上昇下降だけでもメロディーを作りやすく、ファンクやポップスでの演奏には必要不可欠なスケールの1つです。

特にマイナーペンタトニック。自分もそうですが、メジャー・キーの場合でも平行調(Aメジャーの場合はF#マイナー)のマイナーペンタトニックで考えることも多く、マイナーペンタトニックは重要なスケールです。さらにブルーノートを足したブルーススケールでの演奏も「ペンタトニック」と呼ばれることも多いです。

しかし、上昇下降だけではソロの構築には限界があります。そこに「音程差」も必要になるからです。
その音程差の感覚を養うためのスケール練習の1つです。

上昇+下降ペンタトニック

8音を1つにし、5音上昇/3音下降といったように分けます。この16分音符の裏で跳躍するような感覚を養うことがカッコよく聴かせる1つの方法です。
さらに下降から始めてみたり、跳躍をさらに広げてみると効果的でしょう。

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タンギングと裏拍リズムの練習

「タンギングが苦手」といってもただ単純にタンギングを速くする練習だけではありません。よく聞いてみると速さよりも正確なリズムの場所が曖昧にやっているケースも多いです。つまり、指とタンギングが合っていない時です。

この練習は運指とリズムとタンギングを同時に鍛える練習方法です。

タンギングと裏拍リズムの練

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AはGメジャールで2音ずつ演奏しますが、タンギングをするのは2つ目の音のみです。1つ目の音はタンギングを行なわずにスラーで行います。

ここで重要なのがタンギングする1つ前の音(スラーで繋がった方の音)が短くならないことです。音が切れたように聞こえるのではなく、なるべく滑らかに演奏して下さい。

タンギングはスタッカートでもアクセントでもなく、滑らかに演奏します。

Bは半音階にしたパターンです。メジャースケールよりも難易度が上がります。途中で間違えて途切れるのではなく、絶対に間違えないようにすることが大事です。

基礎のスケール練習は間違えないように。

そしてCですが、これはタンギングする音は前半と後半で一緒ですが、半拍ずらしています。

このずらした時に正確な位置で出来るようになるとタンギングの場所はかなりコントロールされてきています。メトロノームを使用してできるかぎり正確に速く演奏するようにしてみてください。

タンギングによるSwing感強化スケール練習

ジャズにかぎらず、ポップスやR&BでもSwing感は重要になります。
そのスイング感を身につけるためのスケール練習です。

タンギングによるSwing感1 タンギングによるSwing感2

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ジャズ演奏時に「スイング感が無い」もしくは「スイングが違う」と言われた経験がある人は多いと思います。もちろん自分もその中の一人です。
スイング感というのはよく誤解されるのですが、3連符のようにハネる演奏ではありません。表拍は3連符より短く、8分音符よりも少し長い音符の長さを使います。この長さの感覚がつかめるようになるとスイング感の理解になります。

タンギングの位置が重要

サックスの場合、もう一つ重要になってくるのがタンギングの位置です。
8分音符は基本的に裏拍にタンギングを持ってきます。もちろん例外は多数あるのですが、基本は裏拍タンギングです。

譜例の1番上のようにスケールでも裏拍タンギングでやってみます。この時に注意するのが跳ねないように、出来る限りストレートに演奏することです。音符も短く切るように演奏するのではなく、なるべくレガートに演奏します。

3連符を入れてみる

基本パターンが出来るようになったら間に半音階を入れ、3連符に変形させます。この3連符の3つ目の音でタンギングを入れるようにします。

基本パターンでストレートで出来ていたスケールが急にハネたりする場合は要注意です。これが「スイング感が違う」と言われる原因になります。

色々な所に半音階の3連符を入れたスケールになっています。3連符の後に特に注意しながらやってみます。

曲で練習してみる

いわゆる8分音符が主体となっているアドリブの名演というのも必ず3連符が含まれます。むしろ含まれていないものを知らないくらいに入っています。

アドリブで8分音符が使えるようになってきたら次は3連符を入れ、そこにスイング感があるかどうかを考えるだけでも全然違った演奏に聞こえます。

曲のテーマ部分でもチャーリー・パーカーはよく入れますね。コンファメーションはしっかり入っていますので、3連符の後に特に注意してみるといいでしょう。

メロディックマイナーとオルタードスケールの相互練習

オルタードスケールはオルタードテンション(♭9、#9、#11、♭13というテンション全てに#や♭がついたもの)を含んだスケールです。

このスケールはなかなか覚えづらいのですが、半音上のメロディックマイナースケールと同じもの(例:Eオルタードスケール=Fメロディックマイナー)なので、そのように覚えると簡単です。

しかし、ただ「半音上のメロディックマイナー」とだけ覚えると実際のコードトーンから外れてしまいがちです(例:E7の時にFの音から始めたなど)。

そこでスケール練習の方法自体も変えてみます。下記が例です。
アルペジオから初めて下降していくパターンです。それを各音から始めてみます。

「ここはFメロディックマイナーで吹きたい」と思った場合にはF、A♭、Cといったコードトーンから始め、「ここはEオルタードだ!」と思った時はE、G#、Dから始めることが出来るようになるように、
スケール内の音を自由自在に使えるための練習方法です。この方法はサックスのスケール練習でも非常に効果的で、いわゆる手癖マンネリ化の解消のためにもなります。

※補足
最後の段のみF音で終わらないようにしています。これはF音がAマイナーのアボイドノートだからです。

メロディックマイナーとオル

メロディックマイナーとオルタードスケールの相互練習(PDF ダウンロード)

Aメジャースケールで行う運指チェック

Aメジャースケールで行う簡単な運指チェック方法です。初心者向けの内容です。

Aメジャースケールで行う運指

これを出来る限り速く演奏してみます。#が付いているのでミスに気をつけてください。

この時に要注意すべき点がHigh C#(2小節目の高いド#)。この運指の時に親指を離差無いように気をつけます。ド#の運指を「全部指を離す」と考えてしまうと親指も一緒に離してしまうことが多いです。左手の親指が痛くなる場合はこの辺りのチェックも行っておくと運指の改善点の目安になります。

もう一つが下りの左手小指。ソ#で左手小指を押さえ、そのままF#に降りて行くわけですが、その時に必ず小指を離すようにして下さい。
実は下りは小指は押さえっぱなしでも正確な音で演奏可能です。しかし、意図せずに押さえっぱなしというのは楽曲演奏時にミスのもととなります。スケール練習では正確な運指で行うようにします。

2つともサックスの初心者弱点運指なので、克服したいところです。