「Is You Is Or Is You Ain’t」でのソロ例

「Is You Is Or Is You Ain’t (Ma’ Baby)」でのソロ例です。
今回のコンセプトは「コードトーンを無視してブルーススケールを使う」です。

サックス奏者でもあるLouis Jordanの「Is You Is Or Is You Ain’t 」はトムとジェリーでも使われている曲です(自分は知らなかったけど…)。

ブルースとジャズの間という感じの曲で、楽譜は記載していないですが、メロディーもいきなりブルーノートから始まる曲です。

さて、実際にこの曲を演奏するときに悩まされるのが「コード進行」です。

Dm-Dm/C-B♭7-A7という進行で、「B♭7!?」となります。
Dマイナーというキーなら「B♭△7」となりますが「B♭7」です。

これが「ブルースとジャズの間」と言われる所以で、全体的にメロディーだけでなくハーモニーもブルーノートである「A♭」を使いたいからこのようなコードになっています。

G#7(#11)もそうです。
ドミナントでもないコードで悩まされますが、雰囲気的にはセカンダリードミナントであるD7/Aのようにも聞こえ、そのAの音がブルーノートなので半音下がったと考えることができます。

という難しい話はおいといて、つまりブルーススケール一発でいける!ということです。
もちろんそれだけではジャズっぽさが損なわれるので、ブルーススケールにEとB♭の音を混ぜてドリアンスケール的な解釈で作っています。

Bメロ(73〜80小節)に関してはここはジャズの雰囲気をしっかりだし、コードトーンを中心に作るとブルースとジャズの切り替えができるようになると思います。

あとはゆったり気味に演奏することも大事ですね。