自分の場合はアンブシュアといっても「舌の形を考えろ」とよく言います。
「吹いてる時、舌の形ってどうなってる?」
この質問から色々と見えてきます。その人の音色やピッチ、何を考えているかもだいたい分かるようになります。
もちろん吹いている時に舌なんて見えません。
見せることも出来ません。つまり、想像の世界でしかいないので、説明するのも難しくなるのですが…。
先程の「吹いてる時、舌の形ってどうなってる?」という質問に対し、一番多い答えが「分からない」です。
つまり、考えたことも無いという状態。
そりゃタンギングの時には舌の形は考えるかもしれませんが、音を出しているときは考えていないというのが一番多いです。
今回は舌の中でも「舌先」にスポットを当ててみます。
まず、舌先はどこにいる?
この中で通常は「マウスピース(リード)の下」だと思います。先端あたりと答える場合は稀ですね。舌の上は何も無い場合は柔らかいタイプ(サブトーン)の音を出す場合などに使います。
次に舌先はどっちを向いてる?
自分の経験上は上向きです。やはりリードを振動させるためには息を上向きに、リードに当てると考えているからです。実際にそうやって吹いている人がほとんどです。
「まっすぐ前/下向き」でもいいんですが、リードミスが増えたり、ピッチの安定さにかけるので、個人的には上向きを推奨です。それこそ音のコントロールが気になるなという場合はここを修正することが多いです。
しかし、教えていて一番多いのは「まっすぐ前」と答える人。明らかに上向きなのに、まっすぐ前と答える。つまり、感覚と実際がズレているケース。
オクターブキーを押さずに高低練習をやるとよく分かります。低い音と高い音を出す場合で、リードに息を当てるけど、どこに当てる?高い音の時は特に特定の場所を狙わないと出ないはずです。そこから舌の形を考えてもらうと方向が分かりやすくなります。
思っている以上に質問攻めをすると自分の舌の形が分からなくなっていきます。そこから「何も考えていない」→「考えることが出来ればまだまだ音に改善の余地あり!」となります。
舌先を考える場合は場所と向き。重点的に。