Song For My Father的コード進行でのソロ例

「ソング・フォー・マイ・ファーザー」コード進行でのソロ例です。
今回のコンセプトは「左手の小指(ラ・ラ♭・ソ)の運指を速く」です。

この曲のキーはDマイナー。スケールもDマイナー・スケールのみでも対応できるコード進行です。

しかし、Dマイナースケールのみではなかなか上手くソロを作ることが出来ません。そこで半音階を所々に入れてあげます。ここではその半音階でも「ラ・ラ♭・ソ」を多用しています。

「ラ・ラ♭・ソ」を使用した考え方は2通り。

1つ目がブルーススケールな考え方。8ビート系のソロの作り方の基本はペンタトニック。となると、そこにブルーノートである♭5thの音を足すとブルーススケールです。ここではDマイナーなので、ブルーノートはラ♭。ラ・ラ♭・ソはブルーススケールの定番の使用方法です。

もう一つがビバップスケール。ビバップスケールはミクソリディアンに7thの音を経過音として足したものです。ここではDm7ですが、そのV7であるA7のビバップスケールと考えています。Dm7の中でA7を演奏するような感じです。

Dm7をA7→Dm7に分割して演奏する方法です。これは16分音符などの速いフレーズの場合はよく用いられる方法で、フュージョン系の1コードの曲ではよく見られるフレーズの作り方です。

さて、作り方とは別に難しいのがこのラ・ラ♭・ソの運指です。左手小指という、サックス奏者の弱点運指なので、鍛えておく必要がある指使いです。

やはり8分音符ではもっさり感が出てしまいます。16分音符で軽やかに半音階を吹ける運指技術は身につけておきたいところです。