「Sophisticated Lady」でのソロ例
「ソフィスティケイテッド・レディー」でのソロ例です。
今回のコンセプトは「1拍ずつ変わるコード進行に対応する」です。
デューク・エリントンのバラード、「Sophisticated Lady」は半音ずつ下がるコードが特徴的な曲です。
その「半音ずつ下がる」がアドリブする上では難しいところです。
さらにAセクションのFというキーからBセクションではEに半音下がる転調も使われているので、難易度はかなり高い曲です。
さて、その1拍ずつ変わるコードはII-Vの裏コードという解釈となるわけですが、もちろんそれを考えると難しくなります。
ということで、攻略方法として一番手っ取り早いのは「コードトーンのみ使う」となります。
これだけでも十分なソロをつくることができますが、今回はもっとスケール寄りに考えてみます。
ドミナントセブンのときは通常ミクソリディアンスケールを使います。もちろん1拍ずつ変化させても大丈夫です。
しかし、今回はコードトーン+キーの音という考え方で作っています。
E♭7の場合、E♭・G・B♭・D♭がコードトーンですが、そこにF・A・Cを足したスケール(いわゆるリディアン♭7)になっています。「A♭」がミクソリディアンですが、調号的にA♭は無いのでナチュラルにしています。
D7の場合はD・F#・A・Cです。そこにE・G・B♭を足したスケール(いわゆるミクソリディアン♭13)にしています。
このようにコードトーンを守りながらも、それ以外の音をキーの調号を参考にしながらスケールを作ることもできます。