「Mac The Knife / Moritat」でのソロ例
「マック・ザ・ナイフ / モリタート」でのソロ例です。
今回のコンセプトは「弱小節で始まり、強小節で終わる」です。
演奏難易度★☆☆☆☆
「マック・ザ・ナイフ」と「モリタート」は同じ曲です。原曲のドイツ語だとDie Moritat von Mackie Messerを省略して「モリタート」、それが英語だと「マック・ザ・ナイフ」となっています。
曲のコード進行はほぼGのダイアトニックコードなので、Gメジャースケール1発でいってもいいのですが、それ以外のセカンダリードミナントも少しコードトーンを意識できるといいでしょう。
また、メロディーで6thの音(Gのコードの時にミの音)が結構使われています。意図的に6thの音を使うのであればメジャースケールもいいですが、平行調のブルーススケール(Eブルーススケール)でブルーノート(シ♭)を使うのも面白くなると思います。
さて、今回のコンセプトは「弱小節で始まり、強小節で終わる」としています。
強小節とは1,3小節目の奇数小節で、弱小節は2,4小節目の偶数小節です。もちろん例外もありますが、一般的なスタンダード曲はほぼこれに当てはまります。
※ちなみにこの曲のようにメロディーのピックアップ(弱起)がある場合は1小節目ではなく、0小節目が存在しているので要注意!
アドリブ初心者の陥りやすい例がフレーズの始まりが「すべて強小節で始まり、弱小節で終わる」です。これを改善するだけでも全然良くなります。
その改善方法の1つがメロディー(テーマ)の形を真似る事。この曲は0小節目があるので、ほぼメロディーのフレーズのすべてが弱小節から始まるようになっています。
メロディーの形や休符を真似て、同じような場所で始め、同じように休むようにしてみましょう。
そこから徐々にフレーズを長くするだけでもアドリブの形になっていきます。