新YAS-62、Gottsu SepiaⅥ試奏

新しく出たYAS-62、ついでに横にあったSepiaⅥの試奏をしてきました。
今回はメイヤーの5MMとRico Jazz Select 2Hの組み合わせで。

(ちなみに動画も貼ってますが、携帯電話で撮影してみたので音質悪いです。音も割れてます。これじゃよく分かんないですね…。)

[YAS-62]

率直な感想としてはスムーズ。
息の通り方から音色まで、すごいスッと入っていく。

新しい62はネックと低音キーのメカニズムが主な変更点。
そのネックの変更が効いたのか、本当にスムーズに音が出る。

強く吹いても音が暴れない。かと言って優しく吹いても変にこもったりしない。
倍音の乗り方も結構好きな感じ。
これはいい楽器だ。
ヤマハの6シリーズはデイヴ・コズといった有名プレイヤーも愛する楽器。やはり愛用する人が多いのも分かる。

キーアクションはちょっと深すぎる印象。特に左手テーブルキー。
ただ、メカニズムを変更したせいか、思ったよりも低音域の反応はいい。深いとどうしても音の立ち上がりが遅れる傾向にあるけど、許容範囲内かな。

音程も普通。
想像通りの所へ音程がハマっていく。いわゆる扱いやすい楽器。

個人的にはお勧め楽器にランクイン。

ただ、上品でクセがない分、メタル系のマウスピースで吹くとちょっと面白みにかけるところがあるかもしれないけど。

[Sepia Ⅵ]

これは62を吹いた後に試奏したというのもあるけど、またガラッと違う印象。
見た目も渋いですが、音も渋い。

全体的にダークで、まさにジャズって感じ。
材質も銅ということからか、中域がしっとり入っていく。

抵抗感も強く、抜けるようなイメージは無い。
その分、音に甘い雰囲気が出るのかもしれない。

ただ、、、、

個人的には苦手…。

まずキーアクションの角度がちょっと苦手。
内側に傾けすぎるイメージが強く、自分の楽器と比べてもちょっと動きが鈍くなる。

そしてキーの貝の材質が滑りやすい。
ちょっとこれもピタッとハマる感じがほしいんだけど、「滑らないように」という意識が働いてしまう。

音程もちょっと特徴があった。
これはジャズ向けなのか、サブトーン気味に吹くと高域の音程がスポッとハマっていく。
62やセルマーの現行機種などは高域を落とすように音程を取るけど、SEPIA6はあまり意識しなくてもハマっていく感じ。逆にジャズっぽい吹き方をしない人には難しいかもと思ってしまう。

とりあえずしっとりジャズ系には合う感じはします。(多分自分がしっとりジャズをあまり演奏しないから苦手と感じたかもしれないけど)
でも、これはメタル系のマウスピースにはもしかしたらピタっとくるかもしれない。