「Sophisticated Lady」でのソロ例

「ソフィスティケイテッド・レディー」でのソロ例です。
今回のコンセプトは「1拍ずつ変わるコード進行に対応する」です。

※テーマ部分の楽譜はありません

デューク・エリントンのバラード、「Sophisticated Lady」は半音ずつ下がるコードが特徴的な曲です。
その「半音ずつ下がる」がアドリブする上では難しいところです。

さらにAセクションのFというキーからBセクションではEに半音下がる転調も使われているので、難易度はかなり高い曲です。

さて、その1拍ずつ変わるコードはII-Vの裏コードという解釈となるわけですが、もちろんそれを考えると難しくなります。
ということで、攻略方法として一番手っ取り早いのは「コードトーンのみ使う」となります。

これだけでも十分なソロをつくることができますが、今回はもっとスケール寄りに考えてみます。

ドミナントセブンのときは通常ミクソリディアンスケールを使います。もちろん1拍ずつ変化させても大丈夫です。

しかし、今回はコードトーン+キーの音という考え方で作っています。

E♭7の場合、E♭・G・B♭・D♭がコードトーンですが、そこにF・A・Cを足したスケール(いわゆるリディアン♭7)になっています。「A♭」がミクソリディアンですが、調号的にA♭は無いのでナチュラルにしています。

D7の場合はD・F#・A・Cです。そこにE・G・B♭を足したスケール(いわゆるミクソリディアン♭13)にしています。

このようにコードトーンを守りながらも、それ以外の音をキーの調号を参考にしながらスケールを作ることもできます。

https://youtu.be/gPPztxIMNwM
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