サックス用マイク選びのポイント
クリップ or スタンド
ライブでの演奏を重視するのであれば断然クリップ式のマイクがオススメ。サックスのベルに挟むだけで大丈夫。マイクの向きを気にしなくていいので、演奏に集中する事が出来ます。
スタンド式は音質重視の場合。特にレコーディングなどはクリップ式のマイクでは特定の音ばかりが強く録音されてしまう事が多々ありますので、スタンドに設置して少し離して置いてあげる方がいい音で録音出来ます。
コンデンサー or ダイナミック・マイク
現在発売されているクリップ式のマイクはほとんどがコンデンサー・マイク。これはファンタム電源が必要となります。実はサックス用のマイクは非常に小さく、その集音部分が通常のダイナミック・マイクの形式では物足りないので、電源供給を利用した仕組みになっています。電池パックやマイクプリアンプ等を使用するので音質もいいです。
が、湿度や振動は大敵!!!マイクの質が一気に落ちるので注意!
また前述の通り、コンデンサーマイクはファンタム電源が必要になるので、リハーサルスタジオなどでミキサーに繋げる際にはダイナミックマイクとコンデンサーマイクの併用には注意が必要です。
ケーブル or ワイヤレス
ワイヤレスマイクの最大の利点は足元を気にせず動き回れること。ケーブルに絡まることも無く演奏を楽しむことが出来ます。
もちろんデメリットも。
まずは高価ということです。今では安価なもの(1万円台から)も出てきましたので、非常に入手しやすくなっています。また、無線のチャンネルがぶつかると混線するほか、電池の消耗というのもちゃんと考えてあげる必要があります。
マイクの使用方法
マイク用ケーブル(XLRケーブル)をミキサーに差し込みます。そこからTRIMを少し上げ、フェーダーで音量調整をしてあげます。
コンデンサーマイクを使用する場合はファンタム電源(48V)のスイッチを入れますが、ダイナミックマイクにファンタム電源を供給すると故障のもとになります。同じミキサーで接続する場合は別にファンタム電源を供給するものを用意します。
サックス用にイコライザー(EQ)を調整します。HIGHを上げると明るい音になりますが、目立ちますが逆に明るすぎて耳が痛くなりかねません。自分の場合はLowをカットし、Middleをブースト、Highは状況に応じて変えます。
オススメのサックス・マイク
AKG C519M
¥23,980~
自分が愛用しているC419の後継管楽器用マイク。通常のキャノンケーブル(XLR)タイプのC519Mと、ミニXLRで別にバッテリーパック(B29L)が必要になるC519MLがあります。
音質はちょっと固めな印象を受けますが、明るめなサウンドを求めている自分にはピッタリ。
オーディオテクニカ ATM35
¥38,500~
音質劣化の原因となるゲートやリミッターなしで、最大145dBとサックスでも十分な高音圧にたえる高耐入力タイプ.デザインもスッキリしており、音質にも定評のあるオーディオテクニカ製品です。 バッテリーパック付属です。
SHURE BETA 98H/C
¥29,700~
音量が大きめなサックスプレイヤーにも大丈夫な最大音圧レベル163dB SPL、ダイナミックレンジ132dB。小型マイクにしてはかなり音質を追求した作りになっています。コネクタはXLRなので、別途マイクプリアンプ等のファンタム電源が必要です。
SHURE/楽器用ワイヤレスシステム GLXD14/BETA98H
¥82,500~
上記のBETA98のワイヤレスシステム。デジタルならではのクリアな音質と、WiFiなど様々な電波が飛び交う2.4GHz帯においてもシュアならではの信頼性を提供します。バッテリーにはハイエンド・ワイヤレスシステムの一部に使用されているリチウム・イオン・バッテリーを採用。フル充電で16時間、15分の急速充電でも1.5時間使用することが可能です。
AUDIO-TECHNICA ATW-1101 + PRO35XcW
¥38,500~
オーディオテクニカのワイヤレスセット。オーディオテクニカ製ワイヤレスシステム「ATW-1101」と管楽器マイク「PRO35XcW」をセットにした、管楽器向けワイヤレスセットです。
JTS ( ジェーティーエス )CX-508
¥8,280~
クリップ式のコンデンサーマイクで安いのがJTS(サウンドハウス)のマイク。
コンデンサータイプで音質的にも十分。
コネクタはXLRなので、別途マイクプリアンプ等のファンタム電源が必要です。
SENNHEISER/ゼンハイザー e 608
¥24,090~
現在管楽器用に作られている数少ないクリップ式のダイナミックマイク。
ダイナミックマイクで耐久性もあり、アンチショックサスペンションも付いて振動やハンドリングノイズ対策にもなっています。
SHURE SM57-LCE
¥10,593~
クリップ式ではないですが、全ての楽器の定番、SHUREのSM-57。録音用マイクとしてもライブ用マイクとしてもサックスを含む楽器用マイクの定番です。
コンデンサーマイク用 マイクプリアンプ、ファンタム電源
BEHRINGER PS400 MICROPOWER
¥3,687~
とりあえずコンデンサーマイクに安定した電源供給するための安いタイプのファンタム電源です。
BEHRINGER 502 XENYX
¥5,555~
ファンタム電源搭載の高品位マイクプリアンプを搭載。ブリティッシュEQを搭載した5入力、1モノ+ステレオ出力のコンパクトミキサー。
録音専用マイク
audio-technica AT2020
¥10,780〜
とりあえず安くてコンデンサーマイクといえばオーディオテクニカのAT2020。1万円くらいで単一指向性のコンデンサーマイクです。サックスの音もきれいに録れるので、とりあえず録音用という場合に。ちなみに自分の自宅用マイクはこれです。
オーディオインターフェース(PCに取り込むための機材)も無い場合はAT2020 USBというPCにダイレクトに繋げれるマイクもあります。
RODE NT2-A
¥44,000〜
世界的に大ヒットしたNT2。教則本の多くでNT2を使用していますが、そのNT2の後継機。指向性や入力調整、ローカットなど出来ます。
NEUMANN TLM102
¥66,000〜
スタジオで定番中の定番がノイマンのU87。しかし、とてもじゃないけどマイク1本で買えるような金額じゃないです。ということで、そのノイマンの中でもお手頃価格(それでも高いですが…)なのがTLM102。「ドレミで覚えるジャズスタンダードの法則」で使用しました。