「サテン・ドール」コード進行でのソロ例です。
今回のコンセプトは「移調したフレーズを使う」です。
この曲のキーはAメジャーですが、色々なキーでのII-Vが存在しています。
まず最初に「Bm7-E7」。その後に全音上に上がって「C#m7-F#7」。
※注)ここはテーマ演奏は2拍ずつのII-Vで、アドリブでは|Bm7|E7|C#m7|F#7|と1小節ずつコードが変わるのが定番ですが、今回は2拍ずつのコード進行で行っています。
その後に「F#m7-B7」、「Fm7-B♭7」という半音ずつ降りてくるII-Vというコード進行です。
たくさんのII-Vが出てくるのでもちろん難しいコード進行です。今回はそのII-Vを移調した同じフレーズを使うようにしています。
「Bm7-E7」と「C#m7-F#7」が移調したフレーズ、「F#m7-B7」と「Fm7-B♭7」が同じフレーズです。
これはアドリブの定番練習でもある12Keysの練習を曲でも使ってみる方法ですが、もちろん瞬時に反応できるようになるには時間がかかります。
コツは楽譜の下に書いてある数字です。これはコードのスケールディグリーと言われるものです。分かりやすくするとコード度数ですね。
このスケールディグリーを覚え、目的のコードに当てはめるようにします。
もちろんアドリブで直ぐにできるようになる訳ではないので、ひたすら修行あるのみですが、慣れてくるとだんだんスピードが上がるようになります。
まずは移調したフレーズを曲の中で使えるようにしてみましょう。