「星に願いを」でのソロ例です。
今回のコンセプトは「リズムにバリエーションを持たせる」です。
演奏難易度★★★☆☆
コード進行は複雑ではなく、Aのダイアトニックコードを中心に構成されています。その中にF#7やD7といったセカンダリードミナントが入ってきています。
D7はG#7の裏コード(増4度上のドミナントセブン)なので、セカンダリードミナント扱いです。
この曲のポイントはディミニッシュです。C#m7→Cdim7→Bm7と流れるところが非常にオイシイ所です。
Cdim7の解釈は「F#7として考えて、C#m7→F#7のII-Vと考える」としてみましょう。
Cdim7のコードトーンはC、E♭、G♭、Aです。これってF#7のコンディミなんですよね。C(#11)、E♭(13th)、G♭(Root)、A(#9th)ということです。
こじつけに近いものになってしまいますが、そう考えると一段上の「A△7、F#7、Bm7」というコード進行と同じように演奏出来ちゃいます。「A△7/C#、F#7/C、Bm7」という分数コードにすると同じような響きになるという意味です。
となると、全体を通してAメジャースケール一発でもいけちゃう曲なので、Aメジャースケールをゴリ押しでもいいんですが、ここはちょっと半音階を多めに入れ、さらにテンポもゆったり目なものを考えているので、色々なリズムのバリエーションを入れるようにしています。
特に3連符。上昇、下降、アルペジオ、トリル(行って帰る)といった形の他に、タイを含むリズムも入れています。
少し複雑なリズムになっていますが、このリズムのバリエーションを演奏できるようになってみましょう。