「コーリング・ユー(バグダッド・カフェ)」でのソロ例です。
今回のコンセプトは「分数コードでのスケールを理解する」です。
映画「バグダッド・カフェ」のテーマ曲である「コーリング・ユー」です。
この曲は分数コードがたくさん使われており、そのコードのスケールを理解することが重要です。
分数コードは分母がベース音(一番低い音)で、分子がコードの和音を指定しています。
アドリブ演奏する場合は分子+分母の音を演奏しておけば全く問題なく演奏できますが、それだけではなく、もう少し考えてみます。
まずはベース音がコードトーンに含まれているかを分類してみましょう。
この場合は前後のコードからベース音が2度(全音、もしくは半音)動く時によく使われます。
上記の楽譜ではAm7(♭5)/E♭のコードが該当しており、1つ前のコードがD7なので半音ベースが上がるようになっています。
スケールの選択方法は分子のコードを基本的に考えます。ここではVIIm7(♭5)なのでAロクリアンスケールが適したスケールになります。
この場合はsus4的な響きを求めるときによく使われます。
上記の楽譜ではFm7/B♭、Em7/Aが該当しています。
スケールの選択方法は分母のコードを基本的に考えます。Fm7/B♭ではB♭7sus4と同じような響きになるのでB♭ミクソリディアン、Em7/AではA7sus4と同じような響きになるのでAミクソリディアンで演奏します。
スケールが分かればあとはその音を使ってフレーズを作ってみましょう。
楽譜・音源のダウンロードはこちら
https://note.com/katsukado/n/n39d5915d0650