The Girl From Ipanema的コード進行でのソロ例

「イパネマの娘」コード進行でのソロ例です。
コンセプトは「転調に対応するスケール」です。

演奏難易度 ★★★☆☆

この曲はAABAのフォームです。Aメロの8小節はキーこそ違いますが「A列車で行こう」のコード進行と同じコード進行です。(「A列車で行こう」についてはこちら)

もちろんちょっと捻りを加えて、IIm7-V7-I(Em7-A7-D)ではなく、代理コードを使用したIIm7-♭II7-I(Em7-E♭7-D)になっています。

♭II7(音楽理論的な名称では『subV7』)はリディアン♭7というスケールで演奏しますが、今回はここはサクッと流して「そういうもんだ」にしていきます。

さて、問題は17小節目からのBセクションです。ここはDメジャーから転調しています。

今回のソロはそのスケールと転調が分かりやすいようにBセクションは敢えてスケールそのままに作っていますが、自分はキーの推移とそれに対応するスケールは下記のように考えています。すると半音上がる→マイナー転調みたいな覚えやすい形ができあがります。

E♭
(E♭メジャー)
E♭
(E♭メジャー
E♭m
(E ♭ドリアン)
E♭m
(E ♭ドリアン)
E♭m
(ナチュラルマイナー)
E♭m
(ナチュラルマイナー)
Em
(メロディックマイナー)
Em
(メロディックマイナー)
Em
(ナチュラルマイナー)
Em
(ナチュラルマイナー)
Dm
(ナチュラルマイナー)
Dm
(ナチュラルマイナー)
D
(Dメジャー)
D
(Dメジャー)
D
(Dメジャー)
D
(Dメジャー)

もちろん複雑に考えることも出来ると思いますが、簡単に考えるとこのように対応出来ると思います。

スケールはE♭ドリアンはメロディックマイナーでも全然OKですね。そのほうがシンプルに覚えやすいです。

転調とそれに対応するスケールをしっかりと覚えておくのがこの曲のコツになります。