チューナー
音程を正確に視認することが出来る機械をチューナーと呼びます。
サックスも音程がちゃんと合うように設計されています。つまり、ちゃんと音程が合うと楽器の音色的にもしっかりとした音が出るようになります。
音楽的に音程を合わせることはもちろん大事ですが、それだけではなく音色的な問題も解決されるようになります。
チューニングについて
ポピュラー音楽では440Hzで実音「A(アルト・バリトンはF#、テナー・ソプラノはB)」の音で合わせる事が多いです。吹奏楽などだと442Hzで半音上の実音「B♭」で合わせることが多いです。
もちろんこれは場所によって変わり、ピアノと一緒に演奏する場合は容易に調律できないので、そこの場所においてあるピアノの調律に合わせる必要があります。基準をどこにするかを決めておくようにします。
チューニング方法
自分のチューニングの目安です。
まず、楽器が温まっている事が条件です。外気温の影響などで楽器が冷たいと音程が低くなるからです。
基本的には実音Aで、2オクターブ(低い方、高い方の両方)行います。
この時に以下の4パターンが考えられます。
- Low A、High Aの両方とも音程が高い
- Low A、High Aの両方とも音程が低い
- Low Aの音程がHigh Aの音程よりも低い
- Low Aの音程がHigh Aの音程よりも高い
対処方法
- マウスピースをもっと抜きます
- マウスピースを奥まで差し込みます
- マウスピースの差し込みをLow Aに合わせます。
高音域が噛み過ぎの可能性があるので、High Aのアンブシュアを緩めて音程を下げ、感覚を掴みます - 二種類の可能性があります。
・息を速く入れて音程が上がる場合はアンブシュアが緩み過ぎの可能性があります。
・息を速く入れても音程が変わらない場合は低音域を噛む傾向にあります。
サックスは息がしっかり入っている状態だと音程は低くするのは簡単ですが、音程を上げるのは結構難しいと言えます。
チューニング時の注意点
上記の対処法もこれだけでは完璧ではありません。もう1つ重要な要素の「音量」も考える必要があるからです。
サックスは大きい音はアンブシュアが緩み音程が下がり、小さい音はアンブシュアが締まって音程が高くなる傾向にあります。
チューニング時でも音域によって音量差が無いこと、曲演奏時の音量を想定することも重要です。
オススメのチューナー
やはり持ち運びに便利でケースに収容可能なコンパクトサイズが一番です。
今ではタスカムのTASCAM DR-05 VER2-JJのようなDRシリーズのように、MP-3レコーダーとしてだけでなく、チューナーやメトロノームなどの機能も充実している機種もあります。
吹奏楽やビッグバンドなど、大多数の人がいる環境の場合はチューナーがマイク入力だけでなく、サックスの管自体の振動でチューニングできる「ピエゾタイプ」YAMAHA TD-38LやカラーLCDで視認性の高いKORG AW-LT100Mなどもオススメです。
個人的にはスマートフォンを利用したチューナーもオススメです。無料で常に持ち運ぶことの多い携帯電話にアプリを入れておくと気づいた時にすぐ使用することができます。
サックスに便利なチューナー
YAMAHA ヤマハ TDM-38L ¥3,175~
管楽器や弦楽器に直接取り付けて使用出来る小型軽量タイプのチューナー&メトロノームです。上下左右360°回転させることができ、どんな位置でも見やすい角度に調整出来ます。 |
コルグ AW-LT100M ¥3,240~
コルグのチューナー。電池がボタン電池ではなく、単4電池でかなり長時間使えるだけでなく、カラーLCDを搭載しているのでかなり視認性の高いチューナーです。 |
SNARK TUNER SN-4 ¥1,379〜
チューナーとメトロノームの一体型タイプ。一体型なのでコンパクトでケースに常備しておくといいですね。視認性に優れていてそしてこの値段はお買い得! |
コルグ TM-50TR-BK ¥4,190~
チューナー、メトロノームだけでなく、演奏音をより細かく分析できるTONE TRAINER機能がついたものです。コルグのiPhone用アプリ「Cortosia」でもそのサウンド分析機能がすごいなと思っていましたが、それが専用機として出ています。音の揺れなど、色々計測できます。 |