音を形成する上でアンブシュアよりも喉を重要視しています。喉といえど、それをさらに上下に分割してみます。下側が楽器のコントロールを担う声帯、上側が音色に影響を与える下の付け根になります。ビブラートなどを含む音の揺れはほとんどこの舌のコントロールになっていますが、その舌の付け根部分を安定させると音色にもかなりの影響が出てきます。
しかし、ふと読んだこのサイトが気になりました。
http://www.viralitytoday.com/things-most-human-beings-cannot-do/2
6番のTongue Rollingというやつです。
舌を丸めることが出来ない?
自分は苦労することなく出来ます。むしろ全員できるものだと思っていました。しかし、サイトは99.9%出来ないとタイトルに書いてある。さらに気になるのが「遺伝」が理由で出来ないということです。
99.9%はさすがに嘘だろうと思って調べてみると、WikipediaにTongue Rollingという記載がありました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Tongue_rolling
すると日本人も24.72%が出来ないと書いてあります。
自分はサックスの音を出す時に息をマウスピースの中に入れるのではなく、リードに当てるイメージを持つことと言っています。その息の通り道をガイドするのが舌の役割だと思っているので、前述のとおり舌は音色に影響を与えます。
故に舌の形は非常に重要だと考えているので、舌の力の入れ方などはレッスンでもしっかりと取り入れています。しかし、約25%の人が遺伝が原因でタンギングや音色に改善の余地無しと出ると非常に面白く無いですね。
さらにサックス全体で約25%の人がタンギングなど舌に関することを苦手とするとは思えないんですね。ビッグバンドや吹奏楽などは5人以上いるので、1人が問題を抱えているはずもないので。
ということで、Twitterでアンケートを取ってみました。
すると全国から181人のサックス吹きの人から回答をいただけました。
見事にWikipedia通り25%が舌を丸めることが出来ないです。
と同時に、舌を丸めることが出来なくてもリードミスやタンギングに問題を抱えていないという回答も頂いています。
つまり、25%の人が舌の形を丸めることができない状態でも問題なくサックスを吹いているので、サックスにとって舌を丸めるような動きは必要ないですね。
確かに舌を丸める動きというのは舌先です。タンギングを含め、舌先を丸めるような動きは必要ありません。音の改善も舌の付け根に力を入れることで、舌先は力を抜けるようになるので、丸めるような舌先に力をいれることにはなりませんね。大事なのは舌先ではなく、舌の付け根(喉上の部分)だということを改めて思うようになりました。
よかったです、25%の人に遺伝が原因なので音やタンギングは諦めろと言わなくてもいいので。
とはいえ、舌のコントロールについては非常に重要なので、引き続き色々と調査してみたいと思います。