右手、左手にしろ小指に痛みがある場合は無理して練習せず、休むことが重要です。
しかし、原因と対策が出来ないとなかなか先に進むことが出来ません。
ということで、少し考えてみます。
小指が痛いと言っても写真の1か2の2ケ所が主なポイントで、基本的には関節の痛みが主になると思います。
痛くなる場合、両方とも原因は「力の入れすぎ」で、解決方法は「力を抜け」で間違いないです。
指に負担をかけすぎで痛みが来ているので。
しかし、もう少し深く考えると力の入れ過ぎにも種類があります。
それが「押さえ過ぎ」と「離し過ぎ」問題です。
「力の入れ過ぎ」と言ってもこの2種類があり、指を押さえることばかりが力を入れるではありません。
間違えないように演奏すると考えすぎると指を離しすぎる(楽器から遠ざける)というのも出てきます。
痛みが2番の場所のように指の根元の関節や広範囲に渡る場合は力を入れて「押さえ過ぎ」です。
痛みが1番の場所のように関節が痛くなる場合は力を入れて「離し過ぎ」です。
力の方向性が違うんです。
手を思いっきり開いてみる(指をしっかり伸ばしてパーを作る)と分かりますが、1番の関節部分に負担がかかると思います。
指をしっかり伸ばしているからこそ指の関節に負担がかかっていることが原因です。
両方とも指を早く動かそうとして負担がかかるんですが、2番は「しっかり押さえる」と考え、1番は「指を速く動かす」と考えていることから来ていると考えられます。
「しっかり押さえる」からギュッと押さえて痛くなる2番か、「速く動かす(速く離す)」と考えるから指が伸びて痛くなる1番かということです。
対策としては同じく力を抜けということになります。
しかし、1番は速く動かすと思いすぎなので、指の練習よりも正確なリズムを理解してもらう方が実際は痛みが解消することが多いです。
つまり、1つの速いフレーズばかり練習して、速く動かさなければいけないと思い込みから来ている事が多いので、リズムを正確に理解することから始めると力が抜ける場合が多いです。
2番は曲を指で覚えようとしていると起きることが多いです。指の形で覚えようとすると小指を使うときにグッと力を入れ過ぎになってしまっているケースです。
指の形だけでなく、しっかりと音と指とリズムを合わせる練習で指の動き覚えるではなく、指の動きを理解すると大丈夫です。
練習方法は両方とも同じです。
個人的には徹底的なスケール練習が一番効果的だと思っています。
ただし、鏡を見てやる方法で。https://katsuhirokado.com/lessonmemo/鏡を見ながらの練習/などおすすめです。
痛みを伴う場合は腱鞘炎の原因にもなるので、解決させたいところです。