James Carterのサックスクリニックがモスクワのサックスショップで行われていた。
この映像は半年ほど前だったと思うけど、偶然見つけた。ロシア語なんて読めるわけないので、たまたまfacebookで面白い楽器のマグを見つけた時に、どんな楽器屋なんだろ?と思って探したのがきっかけ。
で、その映像がYouTubeにもアップされていた。1時間50分くらいある長いクリニック。
うん、スゴいプレイヤーだ。
ここではサックスの様々な特殊奏法を解説している。フラジオは当然として、マルチフォニック(複数の音を同時に出す方法)、サーキュラーブリージング(循環呼吸)などで、それを実践している。こういうのはテクニックが主体となって面白くないのが多いけど、これは本当にスムーズで音楽的。自然に特殊奏法を使っている。
マルチフォニックとかは、ほとんど使うこともない。一応バークリーの時に必須だったので練習したけど、当時の先生も怪しかったような…。(ちなみに、マルチフォニックを使うプレイヤーではボブ・ミンツァーが好き。イエロージャケッツでもライブ音源で使ってる)
全ての奏法が音楽的というのも珍しいよな。技術と音楽力の両方を兼ね備えたプレイヤーだと思う。
但し、演奏はあまり好きではない…。優れたプレイヤーで、優れた技術だけど、ここは好みの問題ね。
英語字幕でちょっと難しいけど、こういう内容のクリニック映像とかは面白いよね。そしてロシアのジャズ文化もすごく発展していることが分かる。