先日何気なくTVをつけていて、そこで流れていた吹奏楽の演奏、素晴らしかった。嵐の松潤の指揮、演奏のクオリティー、どれも素晴らしい。
演奏も譜面を一切見てないということは、ちゃんと頭にメロディーが叩きこまれていることってわけなんで、練習量とか半端ないであろう。
自分とかだと理論的に考えて覚えるので、覚える時間も圧倒的に短くて済む。しかし、高校生くらいだとこの覚えるという作業には膨大な時間を費やすはず。そして自信を持って演奏したということにはただ並ならぬ努力を感じる。
そして松潤の指揮。
あれも本当に良かった。前々から流れていたCMではこれはヤバイんじゃないの?とおもっていたけど、そこは百戦錬磨のアイドルだよね。見事に決める。
スゴイ。
しかし、、、自分の中で最もスゴイと感じたのは指揮者の佐渡裕さんだった。
指揮を松潤に指導していたわけだけど、その中で一番ハッとさせられる言葉があった。
「演奏者がこの演奏で何を伝えたいか明確に、具体的にしなさい」という言葉。
今回の演奏は大震災の被災地の吹奏楽部の演奏で指導者としての自分がそんな事を言えるだろうか。
傷口を深めるような言葉じゃないのか?
被災地の為じゃないの?
そういう自分の考えが全く違った。
自分の勝手な思い込みというのが出てきていた。
各々、家族や友人をを亡くし、それぞれの思いがしっかりとあった。しっかりと演奏者も考え、その思いを演奏に乗せるようにしていたわけで。
あきらかに佐渡さんの言葉のあとで、指揮も演奏も激変した。ちゃんと思いを汲んだ後の指揮&演奏はこうも違うものかと。逆に聞かずに演奏したほうが全然ダメだという事になっていたはず。
これには衝撃を受けた。
間違いなく自分はこのような事はビビって言えない。本当に必要な精神論で演奏が変わるけど、自分には技術的なことしか説明出来ない。まだまだ未熟と感じる。