DTMステーションで「ほぼ全自動 作曲支太郎」というソフトの記事が出ていた。
タイトルだけ見ると「なんじゃそりゃ?」って感じなんだけど、読むとこのソフトはスゴイなと。
音というのは単音であればその周波数を解析して音階名を容易に判断できる。
しかし、世に送り出されている曲というのは単音というのはまずありえない。ミックスという作業を行い、すべての音を一つにまとめる作業を行い、それがスピーカーから出てくるという仕組み。
メロディーだけじゃなく、和音やドラムの音など全て含まれるから、1つだけの音を抽出することは「不可能」。CDなどから音符を書きだすというのは実際には不可能という仕組みになる。
ただ、このソフトはメロディーなどの周波数を検知し、それの音だけを音符にするということが出来るらしい。しかもその値段が¥5,000未満。
実際にサックスのフレーズが感知できるかどうかは疑問が残る。出来ないかもしれない。ただ、全く出来ないはずもない。特にアート・ペッパーの「Meets The Rhtym Section」とかだとサックスメロディーが左側に集中しているため、取りやすいと思われる。
そう、画期的な逸品!!
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実は自分も耳コピは苦手でした。聞いても分からなかった。音の高い/低いやリズム、、、。もう何が正解かも分からない。
ただ、分からなくてもひたすら続けた。一日3時間くらいを毎日を4年ほど。それで今ではサックスのフレーズとかだとだいたいすぐ分かるようになってきた。これも経験と知識だなということが分かった。
そこに至るまでに、自分は最大限テクノロジーは利用させてもらった。10年以上前だけど波形編集ソフトを使ってスピードを落としたCDを作り、それをひたすら再生してやり続けた。
テクノロジーは最大限利用し、分かるか分からないかギリギリの状態だったから続けることが出来た。もしこれがクソ難しいものばかりだったら長続きしなかったはず。
こういうソフトが出てくると「ジャズはこういうものを使わずにやるんだ」という変な頑固者が出てくる。もちろんそれに対しては否定しない。しかし、自分はそういうのはキライだ。テクノロジーは最大限利用し、早くたくさんやることで生まれる経験を求める。
ちなみに、自分は欲しいと思うけど、必要ありません。もう耳コピとか出来るようになったから。