「ライク・サムワン・イン・ラブ」コード進行でのソロ例です。
今回のコンセプトは「♭9thを使う」です。
この曲のコード進行はたくさんII-V進行が入っている曲です。その全てのV7で今回は♭9thというテンションを使っています。
♭9thはドミナント7のコードで使えるテンションです。メジャー7やマイナー7では使うことは出来ないので注意です。
アドリブで♭9thのテンションを使えるようにできるとジャズっぽさがアップします。しかし、慣れていないと超気持ち悪い音です。
それもそのはず、ルート音の半音上の音だからです。半音でぶつかるので、伸ばすとかなりの不協和音です。
ということで、♭9thを使いこなすにはテンポ感も必要です。つまり、速く演奏できるようにする技術も必要ということです。速く演奏できると自然と溶け込むような不思議な音使いに変わります。
さて、♭9thを含むスケールといえばオルタードスケールやハーフ・ホール・ディミニッシュというスケールです。もちろんここでもそのスケールを使用しています。
しかし、最初はスケールを考えるよりも「コードトーン(1,3,5,♭7)+ルートの半音上(♭9)」と考えてみると分かりやすいと思います。これで自然とディミニッシュスケールの完成です。
特にこの曲ではドミナント7が2拍の場合が多いので、スケールを考えるよりも速く考える事ができると思います。
ルートの半音上を瞬時に考えるようにしてみましょう。