スケール練習が単なる指体操になってしまってはメロディーやアドリブでは使えません。メジャースケールを登ったり降りたりするメロディーは無いからです。ちゃんと使えるスケール練習にしないと意味がありません。
今回はジャズのアドリブフレーズでよく使われる音使いを土台にしたスケール練習です。
Gメジャースケールが土台になっていますが、3拍目の裏に半音階(パッシングトーン)を入れるようにしています。
3拍目が半音になっている場合は4拍目の裏に半音階を入れています。
半音はどこにでも入れていいわけではありません。表拍に臨時記号がじこないようにすることが大事です。
半音は上昇・下降に1音ずつ足しているので、8音でのスケールになっています。8音なので1小節後は必ず1オクターブ上、もしくは下の同じ音になっています。
それらをGメジャースケールの各音から開始したものがこの楽譜になっています。
ちなみに、Gイオニアン、Aドリアン、Bフリジアン、Cリディアアン、Dミクソリディアン、Eエオリアン、F#ロクリアンというスケール名になります。
さて、この8音スケールは「Gメジャースケールでアドリブをしたいけど、スケールの音を登ったり降りたりしているだけなんで、もっと変化がほしい」と感じたときに使うスケールだと思って下さい。
「〇〇スケールを使う!」といっても半音の流れがないとジャズ風なフレーズにはなりません。上手く半音階を取り入れる必要があります。
その半音の取り入れ方の一つが上記のようなスケールになります。これもメジャースケールの一種なので、メジャースケールだけからちょっと脱線したいと思ったときに使えるスケールです。