運指を速く動かすというのはやはりサックス吹きの永遠のテーマの1つ。しかし、「速く動かす」だけでは音楽的ではありません。
そこには正確性が必要になります。
ということで、運指練習。
目的は「C」を出来るようにすることです。その前段階でAとBをやってみます。
AとBは同じ音使いで、6連符フレーズです。音を敷き詰めて書いていますが、そこまで複雑な譜面ではありません。「ソ、ラ、シ、ド」の各音から上昇・下降しているだけです。
しかし、そこには指を交差させるクロスフィンガリング(シ、ド)とオクターブの切り替えがあります。
いわゆる速く動かす時の弱点です。脱初心者のためにはここの運指を鍛える必要があります。
さて、まず攻略方法はメトロノームを遅めに設定します(動画では70ですが、40くらいでも可)。出来るか出来ないか微妙なところが一番オイシイです。
Aで「ソ、ラ、シ、ド」の各音がメトロノームに合うようにしっかりと意識してみましょう。
慣れたらBです。今度は一番高い音がメトロノームに合うようにします。ちょうど裏拍の音です。
AとBでメトロノームと各音が一致するようになったらCをやってみます。
すごくメトロノームの音が聞こえて、指と音が合うようになります。そこからテンポを徐々に上げてみるといいでしょう。
「速く正確に」は可能な限り、メトロノームの音を聞き、自分の運指すべて考えるのではなく、合わせる音の1音だけ聞くようにしてみます。
そのための練習方法です。