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第9回ノアミュージックスクール発表会

10/28に第9回ノアミュージックスクール発表会が行われました。自分も1回目から携わっており、早9年。今年も盛大に行われることになりました。

それにしてもピンポイントでその日だけ大雨。転向だけは恵まれない…。

今回も30バンド約100名の参加者。自分の生徒も9バンド29名の参加で臨む。
この発表会のために2ヶ月ほど前から準備をし、リハも重ねて本番へ。初めての出演の人もいればベテランもいる。それがまた楽しい。

この発表会には自分なりのこだわりもある。それがバンドへの経験。このスクールの発表会の特徴でもあるのが生徒同士バンドで出演する事。サックスという楽器は単音楽器で、通常の練習は一人で演奏することが多い。もちろん一人でも楽しい楽器であることには変わりないわけだが、バンドとしていろんな楽器の人と合わせることの喜びを味わってもらいたい。

故に、そういう指導へ重点を置く。正確な運指より人と合わせる演奏で重要な事を追求する。ただの発表会じゃつまらない。バンドで考え、よりよい物を作っていく過程も楽しんでもらいたいと思っています。

そして今年も素晴らしい演奏を聞かせてくれて非常に満足。本当に素晴らしかった。


(実際の生徒の演奏)

しかし、自分の中で色々と反省点もある。

まず、前回のイベント(8月の墨田ジャズストリート)から期間が短く、準備に手間取ったこと。同時進行できればよかったのかもしれないけど、スミダの方が初めてであたふたしたことも原因かな。そこでちょっと燃え尽き気味で出だしが遅れた。

上手くモチベーションを誘導すべき所が、自分の中でちょっと比重が崩れてしまった感もある。自分の教室では今まで年2回の演奏イベントを設けていたのが3回になった。ちゃんと選曲などでもバランスを考えないとな。

そして自分の悪い癖が、少し上のレベルを求めてしまう事。ちょっと位出来なくてもいいから、挑戦してほしいと思っている。それは人によってはプラスに働くけれど、人によってはただのプレッシャーでしか無い。全員に求めてはダメ。ちゃんと期間やレベルによってちゃんと考えないと。

出演者が多くなるということは、出演曲数も少なくなってしまう。少ない曲でしっかり満足してもらえるためにはどうするか。まだまだ考え、アイデアを出して行かないとこのままでは「普通」になってしまう。唯一無二の個性ある発表会にしたい。

 

Katsuhiro Kado

サックスプレイヤー。「一生使えるサックス基礎トレ本」「サックスプレイヤーのための全知識」「ドレミで覚えるジャズアドリブの法則」など、サックスやジャズの教則本を執筆。演奏や教育の方面など多岐にわたり活動中。https://katsuhirokado.com

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