「サマータイム」でのソロ例です。
今回のコンセプトは「8ビート系のリズムでペンタトニックを使わない」です。
「Summertime」キーはAマイナー(サックスでF#マイナー)少しハネた8ビートのリズムにしています。
基本的にはダイアトニックコードで形成されており、唯一D7だけが少し変化を付けたコードと言えます。
さて、このような曲調でコード進行もシンプルな場合は使うスケールはF#マイナーペンタです。そこにブルーノートであるCナチュラルを混ぜてブルーススケールで演奏するのが定番です。
しかし、今回はあえてペンタトニックを意識せず、F#マイナースケールを中心に、そこにパッシングノートとして半音階を混ぜるような作り方にしています。
ペンタトニックはフレーズを覚えやすく、歌いやすいメロディーになるのが特徴ですが、そこを外してマイナースケールを中心に、音数を多くするように作っています。
もちろん音が多くなるだけではなく、リズムもシンコペーションを使って単純にならないように工夫する必要もあります。
16分音符をたくさん使うようにするには音とリズムのバリエーションを持つことが必要です。