「サンバ・カンティーナ」でのソロ例です。
今回のコンセプトは「中高音域を中心に作る」です。
サンバというかボサノバのリズムで、II-V(特にマイナー)のコード進行が多く取り入れられた曲です。
マイナーII-Vの場合はドミナントセブンで♭9、♭13のテンションがよく使われます。ミクソリディアン♭9♭13(ハーモニックマイナーp5↓)と言われるものです。
このスケールを使うようにしていますが、42小節目ではディミニッシュスケールにしています。
さて、基本的にはDマイナースケールで演奏していますが、音域をなるべく中高音域に縛っています。アドリブ初心者から抜け出す方法に音域を狭くしないというのがありますが、今回は敢えて逆の手法です。
実際にポール・デスモンドの演奏もあまり音域を広く使わない(全く使わないという意味ではないです)ので、なるべく音域を狭くして作るようにしています。
ボサノバでは淡々と演奏することも多いので、音域を狭くし、演奏しやすい音域で丁寧に演奏することで優しい演奏になると思います。