「It Don’t Mean A Thing(スウィングしなけりゃ意味ないね)」でのソロ例です。
今回のコンセプトは「速いテンポでシンコペーションを使う」です。
キーはGで、最初にマイナーのラインクリシェから始まる曲です。
ラインクリシェとは同じコードトーンの中で、どこか1つ音が2度ずつ変わっていく事です。この場合はEmというコードトーンでベース音が半音ずつ下がっていっているので、これは「マイナーコードのラインクリシェ」と呼ばれるコード進行です。
ラインクリシェがあっても基本的にはEマイナーのコードです。本当はコードトーンに合わせてEメロディックマイナーやEナチュラルマイナーなど使い分けるといいですが、Eマイナー1発で押し切っても大丈夫かなと思います。
さて、今回はシンコペーションというかタイを多く使っています。
テンポは速めの160としているので、シンコペーションも難しくなります。
シンコペーションを鍛える方法は速いテンポと遅いテンポの2種類を必ずやる事です。速いテンポだと難しいのでテンポを遅くして練習します。
しかし、これだけではいつまで経っても鍛えられません。必ず速くする必要があります。速いテンポだけだと今度は雑になってしまいます。
遅いテンポは正確性、速いテンポは技術。この両方を練習することでリズム感も演奏技術も鍛えられます。