「Bye Bye Blackbird」でのソロ例です。
今回のコンセプトは「II-VフレーズでIに行かない」です。
キーがF(サックスでD)の曲で、多くのII-V進行によって構成されている曲です。
今回のソロではII-Vの進行であえて「Iに行かない」ようにしています。
II-V進行はスタンダードでは当たり前のように使われ、II-Vを極める事が重要とアドリブでは言われます。
そのため、多くのII-Vを覚え、使ってということが定番の練習です。
しかし、ここで固定概念が出てくる弊害もあります。
それが「フレーズを解決しないといけないから、いつも同じようなリズムの形になってしまうこと」です。
確かにIIm7-V7というコード進行はトニックに行きたがる性質を持っています。
しかし、アドリブで「フレーズを解決する」ばかりでは同じような場所で始まり、同じような場所で終わるという感じになってしまいます。
あえてV7のところでフレーズを終わらせるというのももちろん大丈夫です。
II-Vフレーズが出来るようになれば、またそこからの脱却も必要です。