「A Song For You」でのソロ例です。
今回のコンセプトは「半音ずつ下がるラインクリシェに対応する」です。
原曲はレオン・ラッセルですが、今回はカーペンターズのバージョンを取り上げています。
その中に素晴らしいテナー・サックスのソロが入っていますが、今回はそこでアルト用のソロで書いています。
さて、コード進行は印象的なベースの半音ずつ下がるラインクリシェが使われています。
キーがDメジャーですが、その平行調であるBマイナーのクリシェもよくあるコード進行です。
基本的にはDメジャースケール一発でも大丈夫ですが、このラインクリシェでは「V7/VI(いわゆるIII7)」や「#VIm7(♭5)」といったノンダイアトニックコードも使われています。
この2つのコードでコードトーンを使う事ができるとハーモニーの流れを意識したソロを作ることが出来ます。
特にF#7でラ#、#VIm7(♭5)でソ#という、Dメジャースケールにない音を使えるといいでしょう。
※必ずしも使わなければいけないということではありません。
Dメジャースケールを中心に、ラインクリシェで使われている音を使えるようになってみましょう。