以前「半音階とタンギングの組み合わせ」を書きましたが、その続きです。
スケール自体はF、F#、Eと半音階の音は変わりません。
タンギングの位置を今回の4番のように16分音符で2、4番めの音にタンギングにしてみます。
【条件】
必ず拍ごと(4分音符)に足を入れてください。つまり4音おきです。2音おき(8分音符)はダメです。
タンギングする前の音が短くならないように気をつけてください。スタッカート気味に演奏するのはダメです。
実は、これは「条件」を足した瞬間、難易度の高いスケール練習になります。
【目的】
このスケール練習の目的は「数える」ことです。
半音階などは指の感覚で適当にやってしまう場合も多く、タンギングもどこでやったのかあやふやな状態が多く見られます。
ジャズなどのポピュラーミュージックにおいては「4」を数えることが特に重要だと思っています。
これは曲を演奏する上で特に。
しかし、数えることよりも、「音を間違えない演奏」に集中し過ぎている場合が多いです。
もちろん間違えない演奏というのも重要ですが、「数える」という事が無くなっては元も子もないです。
徹底的に音数を数えることで、リズム感の養成はもちろん、タンギングや運指も同時にトレーニングする方法です。
(ちなみにジャズをやりたい人はこのタンギングを必ずマスターしてもらうようにしています)