いわゆるフレーズ集をそのままアドリブで吹いても「かっこよくない」「取ってつけたような感じがする」というのはフレーズの終わりがハッキリしていないことも原因の1つです。
実はフレーズ集には終わり方を曖昧にしてある場合がほとんどです。これはフレーズをもっと長く続けるように、そこで終わりにしてほしくないという意味もあるからです。
そこで、フレーズの終わり方について2つのパターンを使う練習をしてみます。
まずは短く切って終わるパターン。
1拍目の裏で短く終わるようにしています。
もう一つが長く伸ばして終わるパターン。
3拍目をシンコペーションしているリズムです。
フレーズ集は最後が4分音符で終わっているものが多いので、最後の小節に1〜2音足してこのようなパターンを作ってみます。
前回の記事
上昇型アルペジオから半音階へ移るジャズフレーズ
アドリブのパターン組み合わせ練習
などを使うとさらに効果的です。
実はこの2つのパターン、ジャズのアドリブでは代表的なフレーズ終わりですが、初心者のアドリブでは皆無に等しいリズムです。
アドリブの書き譜を自作する人も、これを書いている人は耳コピ慣れしている人だと思っています。
最初の2小節は典型的ジャズフレーズですが、終わりをこのようにするだけでも聞こえ方がガラッと変わります。
特にフレーズ例2のような4度以上の跳躍音程で終わると、かなり慣れてきた感が出てきますね。
もちろんジャズフレーズの終わり方はこれだけではありません。
しかし、代表的なもので感覚を掴むということも重要です。