ハーモニックマイナーのスケール練習です。
どのスケールもそうですが、単なる指練習になっているのではあまり意味がありません。スケールは運指練習というよりも、調号(♭や#の位置)を覚えて使えるようにする意味のほうが重要です。
そこでDハーモニックマイナースケールで練習してみます。
ハーモニックマイナーの覚え方は「メジャースケールから3度と6度を半音下げたもの」として自分は覚えています。「ナチュラルマイナースケールから7度を上げたもの」とはあまり考えていません。
そのハーモニックマイナーで3度アルペジオを3連符で練習してみます。いわゆる定番練習です。
そして慣れてきた後に3連符の3番目の音を1音上げてみます。一気に難しさが上がります。
これが指で覚えるのではなく、使えるための練習方法です。慣れたことをひたすら行うのも大切かもしれませんが、頭を使って考える練習を必ず行うようにします。結果、「慣れたこと」に対する理解がより深まるからです。
ちなみに、ジャズの応用としてこれはよく使います。テンポ140くらいだと3連符は必須です。このスケールをA7のところで使うとAミクソリディアン♭9 ♭13(ハーモニックマイナー・パーフェクト5th・ビロウ)というスケールになります。ビバップの定番スケールなので、よく使用されます。