薬指&小指の動きはサックス運指の最大の弱点です。そこに人差し指の動きも絡めるとさらに動きが鈍くなってしまいます。
Aは薬指&小指だけの動き。
前半が右手、後半が左手の動きになっています。
まずはこれを均等なスピードで出来るようにします。2〜3回のリピートではなく、ある程度時間(30秒間や60秒間など)を決めてこなせるようにします。
これが出来るようになってくると、人差し指に少し力を入れてあげると速く動くようになる事が分かるようになります。
その後にBをやってみます。人差し指の動きを足し、前述の「力が入る」というものを意図的に使えなくしたものです。
これを行うと中指に異常に力が入り、一気に薬指&小指の動きが遅くなるのが分かります。
コツは「力を抜く」しかないのですが、どのように力を抜くのが効果的なのかを分かってもらうための方法です。
しかし、やり過ぎには注意が必要です。慣れていないと疲れや痛みが腕部分ではなく、手の甲に来ます。これは力の入れすぎなので、出来るようになるまでやるのではなく、完成度は程々にしておき、日数をかけてやるようにします。
あと、右利き・左利きも重要な要素です。
右利きは右(レレ#ミ)が動かず、左利きは左(ソソ#ラ)という、利き腕のほうが遅くなります。
自分は利き腕は力を抜く方を意識し、非利き腕は鍛えるというイメージを持つようにしています。