ロングトーンと音の作り方

ロングトーンの練習は以下の組み合わせを薦めています。

①大きい音 ⑴高音
②小さい音 ⑵低音

サックスの音は声と非常に似ていると考えています。

実際に大きい声と小さい声、そして高い声と低い声では全く違うことが分かります。
サックスを吹く上でもこの組み合わせの吹き方の違いを理解しておく必要があると思っています。

サックスは息を入れて、指を動かす楽器ですが、それだけではなかなか「いい音」というものになりません。サックスはやはり歌うように吹きたいものです。歌うような吹き方はやはり実際の声に通じるところがあるので、この上記の組み合わせを重点的に考えています。

ここで1つ重要なのが、曲で使えることが目的なので、1音ずつくわえ直さないことです。曲中ではくわえ直しは出来ないので、同じようなくわえ方で吹き方だけを変えるようにします。

これも実際に高い声や低い声で歌ってみると分かりますが、音の高低では口の変化は関係ありません。喉の変化が一番重要になってきます。この変化を掴むことが目的です。

この4種類が出て来るようになると音量差(大音量から小音量への変化など)やオクターブの切り替えなどがスムーズに行なわれるようになります。つまり、曲に表現を付けやすくなるということです。

それでは実際にやっている方法です。
以下をロングトーン(大体4秒くらい)で行います。

  1. 低いファの音を大きく出す
  2. オクターブキーを使わずに高いファの音を大きく出す
  3. もう一度低いファの音を大きく出す
  4. 低いファの音を小さく出す
  5. オクターブキーを使わずに高いファの音を小さく出す
  6. もう一度低いファの音を小さく出す

もちろん裏返らないように丁寧に吹きます。タンギングも行うようにします。
音の途中でも裏返らないようにしてみます。

大きい音と小さい音の音量差を出せれば出せるほど表現力を出せるようになっていきます。

その他の練習メニューなどは「サックス自主トレメニュー90」に記載してあります。