メロディックマイナーとオルタードスケールの相互練習

オルタードスケールはオルタードテンション(♭9、#9、#11、♭13というテンション全てに#や♭がついたもの)を含んだスケールです。

このスケールはなかなか覚えづらいのですが、半音上のメロディックマイナースケールと同じもの(例:Eオルタードスケール=Fメロディックマイナー)なので、そのように覚えると簡単です。

しかし、ただ「半音上のメロディックマイナー」とだけ覚えると実際のコードトーンから外れてしまいがちです(例:E7の時にFの音から始めたなど)。

そこでスケール練習の方法自体も変えてみます。下記が例です。
アルペジオから初めて下降していくパターンです。それを各音から始めてみます。

「ここはFメロディックマイナーで吹きたい」と思った場合にはF、A♭、Cといったコードトーンから始め、「ここはEオルタードだ!」と思った時はE、G#、Dから始めることが出来るようになるように、
スケール内の音を自由自在に使えるための練習方法です。この方法はサックスのスケール練習でも非常に効果的で、いわゆる手癖マンネリ化の解消のためにもなります。

※補足
最後の段のみF音で終わらないようにしています。これはF音がAマイナーのアボイドノートだからです。