すみだストリートジャズフェスティバルでの出演

8/18(土)にすみだストリートジャズフェスティバルに出演してきました。場所はスカイツリーの真下、ソラマチの4F(屋上)で。

「すみだストリートジャズフェスティバル」というのは1回目からやっているのは知っていました。そこで、いつか機会があったら出たいなとは思っていました。

そこでコンセプトを決め、徹底的にやることを決意。そのコンセプトは「生徒と先生が一体化する個性的サックスバンド」にしました。

普段、プライベートレッスンが主なレッスン内容。発表会では集まって演奏する機会も作っていますが、発表会と一緒では面白くない。もちろんこことの差別化もしたいわけです。

そこで、レベルの壁を取り払うことを意識しました。発表会はある程度のレベル分けをしていますが、ここでは経験豊富で上手な人もいれば、中にはサックスを始めて数ヶ月の人もいて、その全ての人が楽しめる内容にしたいわけです。

やはり上級者というのは上のレベルを求めるし、かと言って、初心者に対等のレベルで演奏を求めるのも酷な話。ということで、パートごとに難易度を変化させるという事を行いました。譜面も読めるしテクニックもある人には難しく、譜面が苦手な人には易しいパートに行くようにしてみました。そして希望者にはソロを吹いてもらう事で、さらに上のレベルのことをやってもらうようにしました。

このホーンアレンジでは譜面作成時に連日連夜、時間との闘いもあり(早くしなければ練習できないので)悩みましたが、なんとかなったのではないかと思っています。

そしてリズム・セクションを講師で行なうというこだわりがありました。経験豊富なプロミュージシャンがこの音楽的な土台を支えるだけで安定感が増します。リズム・セクションにプロミュージシャンを使えるのは総合ミュージックスクールでの特権ということで利用させていただきました。

これですべてのレベルの人が楽しめるようにしました。

そして個性的な演奏曲というのにもこだわっています。

まず人数編成です。自分の教室に通われている方のほとんどがアルト・サックスです。バリトンやソプラノは皆無です。もちろん金管楽器はいません。その中で募集したところ、22名の参加希望者がいました。人数の振り分けが18名のアルト・サックスと4名のテナー・サックス。

間違いなくこんな編成のビッグバンドなんてありません。普通に考えると同じ音域の楽器ばかりだし、音色にも変化が出ません。だからこそ、天の邪鬼気質な自分は面白いと感じます。

普通じゃないなら普通の事はやらない。
通常のビッグバンドの曲は選考対象外。いわゆる4ビートジャズはやらない。 そう決めました。

当日もビッグバンドのステージで、複数のバンドが出演というのは決まっていたので、普通のビッグバンド曲は他のバンドの方が絶対かっこいいに決まっている。

そう思って曲もいわゆるロック/ファンク系の曲で自分がオリジナルアレンジで臨む方がいいじゃんと思っていました。つまり、世界で一つだけしか無い譜面で、超変則編成でやる。

考えただけでゾクゾクする面白さになる。もちろん自分が大変になるのは分かっている。でも、どうせやるなら苦労しても面白い方がいい!

そう思って譜面を仕上げました。

ここ最近、教則本やらの執筆で楽譜ソフトの使い方に慣れていたというのもかなり助かっていました。なんとか4曲を3週間程で仕上げてみました。(もちろん楽譜的にはミスだらけでかなり途中で手直ししましたが…)

合計100ページくらいの譜面が完成。(これだけで本になりそうとふと思ったり)

4月末に参加決意し、5月に申し込み、6月に出演決定。そこから参加者を募り、譜面を作成し、7月より合同練習開始。3回の合同練習と、各個人へのプライベートレッスンで臨む。

屋外イベントということもあり、1週間前より天気予報をずっと見つめていました。もう安心と思った頃に、前日の夕方ころより突然の天気予報の変化。関東一帯に大雨予報。そして当日の朝も大雨。

雨雲レーダーを見ていて、一過性のものだと認識していましたが、やはり心は全然落ち着かない。本当にやってきたことが台無しになるのではないかと、ヒヤヒヤしていました。

しかし、いざ始まってみると晴れて、すごく暑い天候。本当にここは救われた。

実際の演奏は素晴らしかった。自画自賛!

当事者しかわからない予定外の演奏のハプニングもあったけど、そこはOK!

エンターテイメントと演奏のバランスが取れ、本当に個性的な演奏だったと思っています。上手いとは思っていないですが、本当にユニークで面白いバンドだったと。

コンセプトが上手くハマったと感じました。

これで自分の教えている教室でも一つの新しい形ができたと思いました。今回はまだ初めての出演で右往左往していましたが、これは面白くなると思っています。

また来年も出たいと、本気で思い、さらに上のレベルでの演奏を行いたいと思った一日でした。

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